障害者施設には、就労移行支援事業所・生活介護事業所・障害者支援施設などがあります。就労移行支援事業所とは、一般企業で働きたい65歳未満の障害者を対象に、企業へ就職するのに必須となるスキルや知識の獲得を支援する所です。学校に通うような感じで通所して就職するための準備をしたり、企業でのインターンシップを受けたりすることで就労を目指します。また、就労支援員が就職や体調などについて相談に乗ってくれたりします。就労支援員とは生産活動を支援したり、就労先を探すのを手伝ったり、職場体験や面接などに同行したりして、一般企業への就労をサポートしてくれる人です。
生活介護事業所とは、常に介護が必要な障害者に対して、日中に食事・排せつ・入浴などの介護をしたり、生活に関する相談をしたりします。また、創作活動や生産活動をしたりする場所です。全国に5500施設以上あり、生活支援員や医師、理学療法士や作業療法士などがいます。生活支援員とは日常生活の支援や機能訓練を行ったり、創作活動や生産活動をサポートしたりする人のことです。対象となるのは障害程度区分3の人や、50歳以上で障害程度区分2の人です。障害者支援施設は身辺のお世話やサポートが必要であり、自分の家で暮らすのが大変な障害者が入居する施設のことです。身体障害・知的障害・発達障害など、いろいろな障害を対象としています。入居の対象となるのは通所が難しい人、50歳以上で障害程度区分3以上の人、生活介護を受けていて障害程度区分4以上の人などです。